神奈川県立図書館【前川國男の建築】

図書館案内

利用案内

図書館外観

利用案内
開館時間:火曜日から金曜日 9:00〜19:00
     土曜日・日曜日・祝日 9:00〜17:00
【新型コロナウイルス感染症拡大予防対策より一部変更中】
開館時間:火曜日から金曜日 9:30〜19:00
     土曜日・日曜日・祝日 9:00〜17:00

休館日:月曜日(休日・祝日にあたる時は開館)
    毎月第2木曜日(休日・祝日にあたる時は開館)
    年末年始
基本情報
名称:神奈川県立図書館
設計:前川國男
所在:神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘9番地の2
竣工:1954年(昭和29年)
構造:RC造
その他
蔵書数:938,340冊
逐次刊行物:8,488タイトル (いずれも平成30年度末)
公式サイト
https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/

図書館概要

図書館外観

建築物について
1954年(昭和29年)10月31日に開館した当図書館は、隣接する神奈川県立音楽堂と共に前川國男の設計によるもの。地上2階建て地下1階で建物面積2988m2の本館と、隣接する地上4階建て地下3階建物面積8380m2の新館からなる。
開放的なガラス張りの「ホローブリック」と呼ばれる中空のレンガで覆われた外観が特徴的で、前川國男の代表作と評価されています。(DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築)
2012年11月、神奈川県教育委員会が策定した「神奈川県緊急財政対策」では、貸出、閲覧サービスの廃止が検討されましたが、2013年2月、県民からの意見により、閲覧のサービスを存続させる方針転換が示され、2013年12月には黒岩知事により、建替えおよび改修、貸出についても維持する方向が表明されました。

図書館の魅力

ホローブリック

くの字ルーバー

ホローブリック
図書館の外観を特徴づけるホローブリック(穴あきブロック)は隣接する音楽堂のベランダへとつながっています。このブロックは外観としての機能だけでなく、外からの視線を防いで一定のプライバシーを確保しながら、夏は日差しを防ぎ、冬は暖かな自然光を取り込めるように設計されています。白く塗られた内側が、太陽光を反射することで、館内の明るさを均一にします。
2012年の改修工事の際は、当時の土や窯元が残っていなかった為、釉薬の試作を繰り返し再現した。
巨大な吹き抜け空間
北西側の閲覧室は大きな吹き抜け空間となっています。大きなガラス面から静かな庭や、掃部山(かもんやま)公園、能楽堂が見ることができます。
くの字ルーバー
北西側の大きなガラス面の外部に設置されているのは「くの字型のルーバー」です。ルーバーの計算された角度が、適度に日差しを遮り、読書に快適な空間を作り上げています。
コンクリート円柱
建物を支える円柱の表面には型枠の木目や年輪が残っています。手作業で作られた円柱はセメントの割合が大きく、どっしりとした印象です。
手すり
図書館入り口に設置された階段の手すりは、人の手の形にフィットするようにデザインされた手すりです。前川が図面を引き職人による手作業で仕上げられています。

前川國男

音楽堂外観

プロフィール
1905年(明治38年)新潟県に生まれる。父・前川貫一は内務省の土木技師であった。東京帝国大学工学部建築学科へ進み、卒業と同時に単身渡仏、ル・コルビジェに2年間師事する。
帰国後はアントニン・レーモンドの事務所に入所し、1935年に独立し銀座に事務所を構える。戦前戦後を通し200を超える建物の設計を手掛け、戦前戦後の日本のモダニズム建築を牽引した。
また、前川國男建築設計事務所からは丹下健三を筆頭に建築家たちを多く輩出し、その丹下の元からは黒川紀章、磯崎新、槇文彦などさらに多くの建築家が生まれている。1986年(昭和61年)死去。享年81歳であった。
代表的な建築
財団法人木村産業研究所(1932年・弘前市)
自宅(1942年・東京都品川区【現在は小金井市に移築】)
旧日本相互銀行本店(1952年・東京都中央区【現存せず】)
神奈川県立図書館・音楽堂(1954年・横浜市)
国際文化会館(1955年・東京都港区)
世田谷区民会館・世田谷区役所(1959年・東京都世田谷区)
京都会館(1960年・京都市)
東京文化会館(1961年・東京都千代田区)
神奈川県立青少年センター(1962年・横浜市)
紀伊國屋ビルディング(1964年・東京都新宿区)
熊本県立美術館(1977年・熊本市)

アクセス

J R・市営地下鉄より
桜木町駅より徒歩10分
京浜急行より
日ノ出町駅より徒歩13分
みなとみらい線より
みなとみらい駅より徒歩20分
横浜市営バスより
103系統(横浜東口始発)「戸部一丁目」下車 徒歩5分
「桜木町駅前」経由の系統(横浜駅東口始発)「紅葉坂」下車 徒歩7分
駐車場(有料)
普通車 1台30分 200円 以降30分ごとに200円
大型車 1台30分 460円 以降30分ごとに460円
(各施設利用者の送迎、図書館資料の返却等のための15分未満の駐車、障害者が利用する場合の駐車は無料)
アクセスマップ
こちらをご覧ください
inserted by FC2 system